こんにちは、ペルーオタクが今回紹介するのは【春のパン祭り】。
もちろんだが、山崎パンでは無い。
春のパン祭り?って何!?
結論、南米のお盆みたいな行事がこれにあたる。
11月にあるよ!!
厳密には11月2日だが、第一週目に盛り上がる。
ひとくちに南米と言っても数ヶ国あって、そのパン祭りの【パン】もいろいろあって本当に楽しい!!
ざっくり説明すると、
地図上の上の方の国(赤道が近い国々)はカラフルで楽しいパンが多い。
だんだん下の方にいくにつれて、そして標高が高くなるにつれて、そのパンはまじめな表情になる。
究極、怖そうなパンも出てくる。
パンに楽しいとか、怖いとかってなんだよ!!ってなるので、解説をしていく。
赤ちゃんパン
『赤ちゃん!?』って思ったが、赤ちゃんだ。
由来は2つほどある。
ひとつは、聖人の誕生を意味する。
もうひとつは、故人が生き返る(くわしくは場所にもよるが、故人をこの日に出してきて祀る)いわゆるミイラが包帯でぐるぐる巻きなのを赤ちゃんのおくるみに例えて、など。
思い出したけど、
ペルーのお土産屋さんには、イエスさまが誕生される瞬間の置物があるよね。
びっくりしたよな!生まれてくる最中のだったな。。
ようは、スペイン人が運んできた宗教と現地に存在していたイベントとうまく掛け合わせた春のパン祭りだ。
この赤ちゃんパンが、この春のパン祭りでいちばん目立つ。
そして本気度が試されるパンである。
筆者が本気出して作った赤ちゃんパン。
↓
メキシコ、グアテマラなどはカラフルでとっても可愛い赤ちゃんパンが、このネット上にもいっぱい登場する。
たとえば、こんな感じだ。
一方で、私が大好きなペルーは、、、。
ペルーの南の方で標高が高い所へ行くと、どういうわけか何ともこわい表情の赤ちゃんパンが多発するのだ。
石膏で出来た仮面をつけた赤ちゃんパン続出だよね!
しかも全部能面みたいに無表情で恐いよな。
赤道付近は楽しいパンが多いのに、、、
なんでだろう??
寒いのもあるけど、こっちは日本人みたいな真面目で控えめな方が多いのも関係あるかもな。
そんなわけで、パンにもそこに住む人柄があらわれている。
コチラはボリビアのラパスのパン屋さんの様子だ。
ペルー南部と同じく、こわい顔のパンが続出しているのだ。
はしごパン
魂が天に昇るため、帰るため、らしい。
日本だと、帰りはお土産をたくさん持って帰れるように、名残惜しくゆっくりと帰れるようにと【ナスの牛】が配車されているのだが、ちょっと過酷だなぁと思った。
帰りが階段だなんて、、、
うっかり酒も飲めないな。
私の祖父母は新潟県の下越地方なのだが、
お盆に入る時には丸いお団子を用意する。
お盆が終わる頃には、ちょっと長めのインドのナンみたいな形のお団子を作る。
『こうすると故人がお土産に持って帰りやすいんだよ』と叔母が教えてくれた。
長い団子を担いで、ナスの牛でゆっくりと、この世で過ごしたお盆のことを思い出しながら天国へ帰るらしい。
馬パン
日本のお盆でいうところの【きゅうりの馬(コッチ来る時用)】にあたる。
はじめて知った時、『へぇ~!!』と驚いた。
日本みたいだ!!
ここ日本でも、一刻も早くこの世に帰って来れるように馬だもんね!
最近ではきゅうりの馬だけでなく、車や飛行機の模型が準備されつつあるな♪
どこにお供えするの?
自宅の仏壇にあたる場所だったり、この日に家族が故人のお墓に集まってパンやご馳走を囲んでワイワイ楽しい時間を過ごしたりする。
飲んだり、歌ったり。
日本でもそういう文化の所もあるよね!
自分の知る限り、ペルーの南の方からボリビアにかけて
お墓もなんだかかわいいのだ。
家みたいな形をしているのだ。
筆者の家よりデカいのがある。
なので、この春のパン祭りシーズンには墓場がわいわいと賑わう。
もし、この時期に南米へ行かれる方はぜひ見てみて欲しい!
ペルー南部には、【新年・夏のパン祭り】もあるよ!!
正月に、体中パンだらけで練り歩くやつな。
またこんど紹介するよ!
ここまで読んでくださってありがとうございます!!
皆さんの旅が、楽しくおもしろいものとなりますように!!
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