自分には子供はいないが、これを幾度となく読んでいる。
もし子供がいたとしても、この本がいちばんの育児本だと思う。
著者は小児科医でもある 、松田道雄 。
ああ、子供の頃こうだったなと思い出してしまう。
なにか、自分が赤ちゃんの頃を思い出すような甘いにおいを感じる。
と言っても、
自分は事情で蕎麦を茹でた汁がミルク代わりだった。
そして離乳食は蕎麦と納豆だった。
どんな内容?
時代は昭和だ。
アドバルーンやセスナ機での店舗の宣伝など、
まだ未来への可能性が果てしなくあった頃に一瞬で引き戻される。
主人公は私、【赤ちゃん】だ。
はじめての育児で奔走する新米ママと、取り巻く大人たちのやり取り。
この本の背景は関西だ。
関西らしいやり取りや、
よくあるナントカくらぶ系の育児本に振り回される新米ママ。
『可愛いね!』と、
乳母車を覗き込むおとなにつばをかけられる災難に遭う、ぼう。
原因不明の超具合悪い感じ ー自家中毒ー
大阪住みの自分も、夏休みに新潟のイトコたちと大はしゃぎして自宅に帰った時に決まって
超具合が悪くなる、というのを繰り返してきた。
その原因がこの本によって判明した。
自家中毒だ。
自分はいつも大はしゃぎしたイトコたちの住む新潟から大阪へ帰宅すると、謎な生存不可なくらい
具合がわるくなるっていうのを毎年繰り返していた。
自分が具合わるくなると両親は『病院代に金がかかる』と、機嫌がわるくなるので
こっそり具合がわるいというのを幼少の頃からやっていた。
この本をおすすめしたいひと
自分には子供はいないが、ふと手に取って読むことがある。
荷物が少なく、20分もあればケニアに引越できるくらいの荷物しかないのだが、
その中にこの本も「もし、ケニアに引っ越す時持って行くリスト」に
選ばれている。
日々の暮らしに心が乾いてしまった時に読んでほしい一冊だ。
もちろん、いま子育て奮闘中の方にはぜひオススメしたい。
『あ、そうなんだっ!』と、気持ちが軽くなる内容だ。
ここまで読んでくれはって、本当にありがとうございます!