沖縄 謎な果物【カニステル】 frutas de Okinawa Japón “Kanisuteru”

おきなわ暮らし

大阪⇔沖縄間を年に数回うろうろしている私がお伝えしたい、全国のうまいものアレコレ。

今回はカニステル。

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カニステル、って何??

多くの方はそう思ったであろう。

結論、おいしい果実だ。

・どんな味. . . 芋・栗・南京をよく混ぜた味

・価格  . . . あってないようなもの

・どこで売ってるの . . .国際通りにあるドン・キホーテから市場に入っていく

・時期 . . . あってないようなもの

どんな味なのか

上にもあげたが、いも・くり・南京なのだ。

それらをよく混ぜ合わせて一体化させた味だ。

ほっくりと甘くて旨い。

桃やブドウみたいなジューシーな感じではない。

ほっくほくだ。

ふかしたサツマイモに似た食感だ。

初めて食べた時に思い出したのだが、南米でよくあるルクマそのものっぽい。

南米ペルーではルクマはアイスクリームにするよ!真っ黄色!

そのルクマというのは、コロンと丸いお姿なので、見た目はちょっと違う。

ちなみに南米で売られているチリモリャというのによくにた果実が、ここ那覇でも何度か目にした。

こちらは表現が難しいが、旨い。

なんだろう。アイスクリームを果物にしました!って感じの味がするのだ。

価格

あってないようなものだ。

おおよその決まったキロ単位でいくらっていうのはなさそうな感じだ。

ここで載せたものは、地元の方々が通う八百屋さんで分けていただいた。

もう完熟だから、と安くしていただけた。

手のひらサイズで、まだ完熟じゃないものはひとつ500円ほどだった。

お店によっても価格はいろいろだ。

現金を用意しよう

そして大切なのは、このカニステルも含め市場に向かう時には現金を用意しておこう。

お店の方とのやり取りもいい思い出になるはずだ。

自分が那覇にいる間は、あったかいやり取りに毎日が『ああ、なんだか人間らしいな』って思うのだ。

大阪にいると、たまに機械が自分なのか、自分が機械なのかわからなくなることがある。

この島では『生きてる』感じがする。

そう感じる方も、きっと多いはずだ。

不思議な魅力があふれている島だ。

どこで売ってるの?

結論から、那覇の市場だ。

那覇に旅行が決まれば、もう皆さんお約束のように国際通りに向かうはずだ。

ゆいレール(那覇市内から隣の浦添市までのびるモノレール)の県庁前駅から牧志駅の真ん中よりもちょっと牧志寄りにドン・キホーテがある。

市場の終点近く。この先を行くと地元の方エリアだ。

そこから市場へずうっと歩いていけば、なんとなく空気が変わる場所がある。

地元の方々が暮らしの中で使うお店が並ぶところがある。

運が良ければそこで出会える。

そう、運なのだ。

沖縄にあるスーパーで、りんごやバナナのようには売られていない。

地元の方でも興味が無く食べたことない、っていう人もいる。

木に実がなってもお金にならないので(みんな見向きもしないので)『金捨てる』からカニステルになったんだとか。

最近では自分みたいなマニアには超人気の果実になった。

自分は大好きなので、那覇にいる間は足しげく市場に通っている。

それでもまったく出会えない日が続く時もある。

実は、

100%の確率で出会えるところがある。

メルカリだ。

このメルカリでカニステルを出品されている方がいやっしゃる。

自分が見たのはたしか石垣島の方だった。

その出品者さんはとても親切だった。

『本土では追熟出来ないので、こちらで追熟してからお届けします』

と、説明されていた。

そうなのだ。

地図を見てわかるように、あまりにも気温気候が違いすぎるのだ。

実を手で割れるようになったら食べ頃だよ!

『なんだよー。しばらく部屋に置いていればいいじゃん』

と思われた方。

このデリケートな果実は難しい。

例えば真冬のバナナを想像して欲しい。

スーパーでちょっと青いバナナを買ったとする。

どうだろう。

数日経ってもおいしそうに追熟されなかったことはないだろうか。

それどころか、色だけだんだんくすんできて

味はまだ青かった、てことは無かっただろうか?

あれだ。

もし完熟じゃないカニステルを手に入れたら、

おへそ(へた)に塩を塗って新聞紙で包もう!

カニステルの種

大きい。

そして美しい。

ぺかぺかとした光沢がある。

いつもきれいに洗って、部屋に飾ってある。

訪ねてきた知人に必ず『なにこれ!?めっちゃキレイ!!』と感動される。

植物が好きな方には貴重な種だ。

カニステルをお土産に持って帰るのは難しいので、種をお土産の付け合わせにしてもいいかもしれない。

時期は?

こちらも、あってないようなものだ。

なにせ、一瞬寒い時期だ10日間ほどあるが、ずっと穏やかに暖かいのだ。

ある果物屋の店主に一応聞いてみたが、たしかな答えが返って来なかった。

自分はいつも12月から3月、6月から8月とそのくらいに那覇にいるのだが、どっちの時期にも出会えた。

バナナを買いに行くと、だいたい青いのが売られているよ。

お供え用バナナは真っ青(真緑)なバナナだよ!

『わぁ!沖縄って南国だから夏場って美味しい果物いっぱいありそう!!』

と思った方もいるであろう。

結論、ない。

自分もそう思ってわくわくしていた。

全然違った。

よく考えたら夏の果物ってだいたい信州や中国地方など、本州で収穫される。

美味しい梨だってそうだ。

あるにはある。

スーパーにいけば、沖縄にもある。

ただ遠く離れた本州からの輸送費の兼ね合いで、高い。

そして、南国フルーツも高い。

めいっぱい栽培していないからだ。

スターフルーツもスーパーにてんこ盛りに並んでいるわけではない。

市場に、島バナナと同様ひっそりと置かれている。

このスターフルーツ、

カニステルと打って変わってとってもみずみずしい。

ほんのりと甘く、

ほんのりと酸っぱい。

食べる直前に冷蔵庫に入れよう。

ずうっと冷蔵庫に入れっぱなしにしていると、このフルーティーさが弱ってくるのだ。

ちなみにこのスターフルーツは角(星のてっぺんの筋。写真の緑色部分)をスーッと包丁で取ればいいだけ。

ぜんぶ食べられる。

大きいものだと中に種があるが、めったに無い。

興味がある方は、

国際通りに面した市場を、どんどん中に歩き進めて行ってみよう。

いろんな感動が待っている。

皆さんの沖縄での時間が、おいしくて楽しいものとなりますように。

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